細雪

軍部の圧力で発禁処分となり終戦まもなく世に出た『細雪』は、「昭和の源氏物語」とも呼ばれて日本の近代文学を代表する名作となり、高級住宅街・芦屋の名を天下に高からしめた。発表2年後には映画化され、製作費は当時の作品としては破格の3,800万円。阪神大水害の洪水シーンなどでは特撮が使われた。作品の舞台となった谷崎潤一郎旧居「倚松庵」は住吉川沿いで公開されている。

制作
1950年 / 日本(新東宝)
原作
谷崎潤一郎
監督
阿部豊
出演
花井蘭子、轟夕起子、山根壽子、高峰秀子
フィルム
白黒 / 145分 / DCP

シネトーク

11月24日(火)10:00~の回

河内 厚郎

河内厚郎

河内 厚郎

西宮市生まれ。「関西文学」編集長を2期15年つとめる。現在、阪急文化財団理事、兵 庫 県 立芸術文化センター特別参与 、宝塚市文化財団理事などをつとめ、時事通信の書評を担当。「関西・歌舞伎を愛する会」代表世話人。著書に『淀川ものがたり』 『わたしの風姿花伝 』『 阪神間近代文学論柔らかい個人主義の系譜 』、編著に『手塚治虫のふるさと・宝塚』、有栖川有栖との対談集『大阪探偵団』など。